2013年03月03日
サンクコストの罠
いよいよ花粉症の季節ですね。おととい辺りから、鼻がムズムズき始めました。
しばらく憂鬱な時期になります

今回はサンクコスト(埋没費用ともいう)についてのお話。
サンクコストは、次のように定義されます。
・過去に支払った費用で、現在の意思決定の時点では取り返しのつかない費用。
サンクコストは、お金の損得を勘定する際に重要な判断材料となります。
具体例を挙げて考えてみましょう。
運動不足を解消するため、入会金5万円を支払ってスポーツクラブに通うことにした。毎月の会費は1万円発生する。
最初はまめに通っていたものの、3ヶ月もすると、だんだん通うのが億劫になりだし、半年後には全く利用しなくなった。でも、既に支払った費用(半年分の会費+入会金で11万円)がもったいなくて、スポーツクラブを辞める決断ができない。
この11万円が、サンクコストになります。
サンクコストは回収不能な費用なのだから、意思決定をする際の判断材料に入れてはいけません。だから、この例の場合では、さっさとスポーツクラブを退会すべきです。
もう一つ、有名な例を取り上げてみます。
新しい映画が公開されることになり、非常に楽しみにしていたので、事前に1800円のチケットを購入していた。
ところが、上映の当日になり、チケットを紛失していることに気がついた。再度チケットを購入し、3600円を支払ってまで見る価値があるのだろうか?
紛失したチケット代は、自分の意思ではどうにもならないのでサンクコストになります。だから、2枚目のチケット代に1枚目の代金を加算するのは間違いです。本当にその映画を見たければ、ためらわずにチケット売場へGOです。
上記の例は身近なケースなので、比較的理解しやすいのではないかと思います。
ところが、企業の意思決定になると、話は簡単に行きません。
よくありがちのが、あるプロジェクトが失敗になることが明白なのに、それを中止する決断ができないこと。
「これだけの資金と労力を割いて、今さらやめられない!」といった状態になってしまうのです。
大きな組織になるほど、メンツや責任問題が絡んできて、意思決定ができなくなるということになりがちではないでしょうか。
合理的な意思決定というのは、簡単にできそうで意外に難しいのだと思います。
↓近所のラーメン屋さんの前にあった風船?人形です。
下から扇風機で風を起こすことで自立しています。動きがトリッキーで面白い。。
タグ :企業経営
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